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ふ化調査3

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夕方は孵化・脱出が完了し始めた産卵巣の孵化調査を行いました。対象の産卵巣の場所は7月4日の15番目の上陸7月17日の24番目に上陸が確認された産卵巣です。4日の産卵巣は台風後に脱出が止まっており、17日の産卵巣も脱出が始まってからは音沙汰が無かった場所です。孵化調査には桜丘高校の生物部の皆さんが参加。さっそく調査を行ってみます。

7月17日の24番目の上陸の産卵巣。なぜだか数匹しか脱出が認められず、その後がまったく確認されません。
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約20センチほどの位置から卵の抜け殻が5個、そして腐乱した卵が1個出てきただけです。
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その下を掘り下げて探しても、まったく卵は在りません。数匹しか脱出が認められなかった理由が分かりました。盗掘されたようです。しかも6個だけ残して。
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ここは産卵巣を80センチほど移動させた場所なので卵数は117個。残念な事に111個の卵が消えました。しかも砂中温度の計測に設置されたデータロガーも消失していました。貴重な計測記録と共にウミガメの卵も消えてしまったのです。
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7月17日の産卵巣の孵化調査結果
盗掘:111個、孵化抜け殻:5個、未孵化 黄身1個
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気を取り直して7月04日の15番目に上陸が確認された産卵巣です。
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掘り出し作業。
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ここも1〜2回の脱出で止まってしまった産卵巣です。
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抜け殻が約57個、未孵化の卵が57個と孵化率は50%です。浜の環境の割に非常に悪いですね。
未孵化の卵を解体します。ほぼ初期の胚が形成される前で死んでいました。
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稚ガメの形成(卵黄を抱えている状態)まで到達した卵。
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胚の形成後、目が出来かけている卵
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脱出出来ずに死んだ稚ガメが1体。
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調査結果
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孵化:57個
未孵化57個内訳
稚ガメ死骸1、
未孵化の卵8、内訳:稚ガメ卵黄を抱える状態7、胚or目形成1
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生物部のみなさん、積極的に調査を行っています。砂浜の環境背景と比較しながら経験を積んでいる姿を見ると頼もしいですね。
すっかり日が暮れる時間が早くなってきました。
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最後に見失ってしまった産卵巣を探し出してみますが、既に流されてしまったようです。
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1箇所は残念な結果となってしまいましたが、このような事象から、しっかりと保全が出来る環境を造り上げる必要性を感じます。

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