- 2008-01-16 (水)
- 表浜のウミガメレポート | 調査公開資料など

※NPO法人表浜ネットワーク調べ
昨年度のアカウミガメの孵化調査をやっとまとめはじめました。52箇所の上陸を確認することが出来ましたが、途中で諸事が重なり全体の把握が今今一つでした。なんとか砂中温度計測に合わせて孵化調査を行いたかったのですがこちらも今一つでした。なかなか難しいものですね。
孵化調査の産卵巣は14箇所です。中にはまるごと不明になってしまった産卵巣もあるのですが、学生さんに調査協力も頂きなんとか実施出来ました。孵化調査では胚の成長段階を5つに分類して目視記録しています。これにはどの段階(ステージ)で成長が止まって死んだかによって要因を推測出来ます。孵卵環境は砂中温度の計測によってある程度の判定が可能です。

孵化調査の総数は1,948個でした。その内、孵化した卵は1061個。この中に生存していた稚ガメた脱出後に砂中にて死んでいた稚ガメも含まれます。そして未孵化は773個の卵でした。
調査産卵巣は計14箇所です。孵化率は0.545でした。
胚の成長段階は大まかに、
「無胚→胚→眼形成→甲羅形成→稚ガメ形成」としています。
この段階までの基本経過日数を推測し、死んだ日数を推測します。
第1回 孵化調査
ここは堆砂垣によって砂丘を造り、その場所に移植したサンプルです。そして砂中温度もデータロガーをキャビンに設置しました。

第2回 孵化調査
ここは産卵場所の条件が悪く、背後に移植した産卵巣です。脱出も順調に進んだようなのでふ化調査を行ってみました。

第3回目2箇所分 孵化調査
4日の産卵巣は台風後に脱出が止まっており、17日の産卵巣も脱出が始まってからは音沙汰が無かった場所です。孵化調査には桜丘高校の生物部の皆さんが参加。さっそく調査を行ってみます。


第4回目 孵化調査
ここは小動物に荒らされてしまった産卵巣です。

第5回目 孵化調査
ふ化の状況としては良い条件なのですが、脱出はなかなか始まりません。産卵時もかなり浅く、約20センチ程度も無い深さだったので、もしや砂表の温度変化に卵は駄目になってしまったかも。疑念から産卵巣を少し探ってみることに。

第6回目 孵化調査
この産卵巣は汀線から近い前浜に産み落とされたネスト。これを背後に移植したのですが、その後の台風で砂が堆積し埋もれてしまいました。

第7回目 孵化調査
くっきりとタートルトラックが残っていた場所ですね。しっかりと脱出したようで卵の殻が出てきます。

第8回目 孵化調査
この場所はおもいっきり人が通る場所に産卵しました。

第9回目 孵化調査
この産卵巣は8月2日に親ウミガメが見事に消波ブロックを乗り越え砂浜の奥の砂丘帯植生の中に産卵したケースです。

第10回目 孵化調査
海岸の管理道路近く、傾斜堤の脇に産卵したケースです。

第11回目 孵化調査
消波ブロックづたいに上がって砂丘まで到達し産卵したケースです。なかなか孵化・脱出の兆候が見られない為、少し探って確かめたそうですが、表層の卵が変色しているために孵化調査に踏み切りました。

第12回目 孵化調査
この産卵巣は前浜の中、汀線からほど近い位置に産卵されたそうです。流出の危険性が高かったので背後に細井さんが移植を試みた産卵巣。卵はどれくらいの段階まで進んでいたのでしょうか。


第13回目 孵化調査
収束した孵化・脱出、7月25日の産卵巣も何も変化は無いようなので一昨日に確認してみた訳ですが、どうやらここも無精卵の恐れ有り。確かめるために今日孵化調査を行うことに。

第14回目 孵化調査
最後残っていた場所は8月14日の産卵場所です。ここは管理道路に掛かる砂丘の溝に産み付けられています。もう、まったく反応も無く、たぶんここも無精卵の恐れがあります。

孵化調査の様子(2006年度の孵化調査です)