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名港水族館サンプルの孵化調査

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「ウミガメの里浜づくりプロジェクト」
今日は6月17日に名古屋港水族館から、この表浜に産卵した卵を移植するプロジェクトの孵化調査。このプロジェクトは人工ふ化のアカウミガメの卵を自然の砂浜に回帰させようという「ウミガメの里浜づくりプロジェクト」です。二日前に初脱出した仔ガメの跡から昨晩の孵化・脱出を観察し、ほぼ全数に近い数量を確認したことから、今日は名古屋港水族館の内田館長と飼育担当の春日井さんに出向いて頂き、孵化調査を行いました。(写真は掘り出し調査を行っている左から、名港水族館の春日井氏、表浜の今村研究員、名港水族館の内田館長)

この「ウミガメの里浜づくりプロジェクト」の開始した6月17日の様子。
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水族館のウミガメ19号(表浜で産まれた卵)から産まれた卵35個を、この表浜の堆砂垣で作り上げた砂丘に移植。
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この移植した卵の孵化を見ていくことになりました。

名古屋港水族館から表浜に移植された産卵巣から脱出した仔ガメの足跡(撮影:8月12日)
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足跡の数から約21匹の脱出が確認されました。

昨晩に脱出した6匹の仔ガメ。少し卵黄が萎んで腹甲もへこんでしまっています。日数としては57日なので遅すぎと言うわけではないのですが。自然の仔ガメは丸まると太っているので何か違うのでしょうか。
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ほぼ全数が孵化脱出したようです。(8月13日深夜)
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そして今日8月14日に孵化調査を行うことに。
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砂浜を見る内田館長。「良い砂浜ですね。」と連呼してみえました。
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仔ガメの脱出跡を追っています。まっしぐらに海に向かっています。
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いよいよ孵化調査に。今村研究員が掘り出します。
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担当の春日井さんと共に掘り出し作業。
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4個だけ未胚のようです。成長が初期で止まっているようですね。
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回収したデータロガー。砂中の温度を計測。
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今回は孵化率が89%と良好だったので次期目標を検討。
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他の自然産卵との比較も今後の検討材料に。
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自然孵化の可能性について話し合いました。
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この「ウミガメの里浜づくりプロジェクト」は毎冬行っている季節風による砂浜づくり養浜活動の「すなはま再生プロジェクト」の最終目標でもあります。
理想のウミガメの孵化環境は決して人工的な孵化場ではなく、自然の砂浜・砂丘!ということで、その砂浜を保全し、その砂浜・砂丘をウミガメの保全環境基盤とする。これが一番理想的なのです。孵化場の問題は様々あり、集約してしまうことや、生産性だけを重んじる一定の環境下で孵化させてしまう問題や、柵で囲った時点で放流会に繋がってしまう問題や、たとえ孵化場から自由に脱出できたとしても、集約することで、今度は小動物などの捕食の危険にさらされる問題など、ヒトの施策には限界があります。
そこで、基盤である自然の砂浜や砂丘を保全することで、ウミガメの孵化環境を基盤ごと保全しようという目的で「すなはま再生プロジェクト」は行っています。
そして、第2弾へとの模索で名港水族館の協力で、人工下のウミガメから自然界への還元という形で今回の「ウミガメの里浜づくりプロジェクト」を行いました。

今回は孵化率は89%と良い結果が得られたことで、次期の目標も見えてきたかと思います。
今回の「ウミガメの里浜づくりプロジェクト」にご理解頂・ご協力頂きました名古屋港水族館とNHKに感謝致します。ありがとうございました。

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