- 2009-01-17 (土)
- 表浜ネットワークから

内容:①アカウミガメの調査に関わる手法や保護活動の問題点など
②仮想会社アカウミガメ保護コンサルタント(桜丘高校生物部)
ご協力いただいた皆様
会合も無事終了となりました。本当にありがとうございました。
会合中に言いそびれたご意見などにつきましては1/27日まで募集しております。
メール、ブログへのコメントなどをお待ちしております。
話し合われた内容を元に更新しました。ファイルをダウンロード(2月3日更新)
様々な内容で、的確なアドバイスをしていただいた日本ウミガメ協議会の松沢さん、最新の事例や研究紹介など本当に参考になりました。
また、湖西市、豊橋市、田原市で調査活動をする皆さんや、県行政や市行政、そして桜丘高校生物部や技科大自然部、その他ウミガメに関わる皆様、色々と意見をいただきましてありがとうございます。
取材をしてくださったNHKや、中京TVの皆さんにも感謝を申し上げます。


少しだけ補足事項。会合中にご意見のあったガイドラインのタイトル「アカウミガメ”保全”ガイドライン」の保全部分ですが、実は最初にプロジェクトを企画した際は「アカウミガメ”保護”ガイドライン」でした。
採択当時のタイトル→学生提案型プロジェクトへ
”保全”と”保護”の日本語的な意味の違いはあまりありません。
アカウミガメなどの”種”を対象とした場合は確かに”保護”という言葉が用いられます。
それに対して生態系や生物多様性を対象とする場合は”保全”という言葉が用いられます。
しかし、アカウミガメをとりまく環境というのは人の生活や文化についても同時に考えなければならず、敢えて”保全”という言葉に変更した経緯があります。しかし、種という個に保全という言葉を使うべきではないという意見もあります。そこで、皆さんに投票結果より決めたいと思います。
投票をお願いします。本来なら人の文化も尊重した内容でガイドラインづくりが求められるのでしょうが、今回は私の力不足でそこまで踏み込むことができませんでした。今回は”調査編”でしたが、”一般編”をつくることができればそこでは”保全”が生きる内容としたいですね。
投票は終了しました。
投票の結果多数決で「アカウミガメ保全ガイドライン」に決定しました。
いただいたコメント(16票の投票をいただき全てが”保全ガイドライン”でした。)
元参加者 >アカウミガメは(我々人間も)環境の一部であることを意識してもらうために (01/20 16:14)
無記名>日本語と使い方にとらわれずに敢えて”保全”を用いることが大切だと考えます。 (01/19 11:29)
無記名>周囲・背景環境も含む必要があるかと思います。 (01/19 11:19)[アカウミガ.. ]




今回、桜丘高校生物部の副部長白井さんが報告してくれた仮想会社”アカウミガメ環境コンサルタント”これは田中代表の心にガツンと響いたらしいです。
いくつかあるアカウミガメを守る自然保護団体をとりまとめるコンサルタントをつくるという架空の企画です。
アカウミガメを守ることは砂浜を守ることにつながり、最後には人をつなげることだということが参加者に伝わったことと思います。
うまく言えないのですが、一緒に調査活動を手伝ってくれた桜丘高校生物部のみんなに活動の難しさというか環境問題の解決の根本は最終的に”人”であることがここまで伝わっているとは思わなかったというのが田中代表の率直な感想だと思います。
自然保護活動には愛知県内だけをとっても実に様々な団体が参加しています。そして近くの団体同士がお互いの活動内容を知らないこともしばしばです。人材面、資金面、アイデア面の交流というのはやはり、団体同士が交わらなければならないことが分かっていてもなぜかつながれません。
プライドもあると思います。人間的な好き嫌いももちろんあると思います。活動内容のズレ(これが一番のネックですね)、もちろんあります。
団体同士の活動の調整について、私たち市民団体は行政にもちろん期待します。十人十色の考えをまとめるのは非常に困難で人材も問われます。期待が大きい分、失望も大きく、行政と市民団体の乖離が生じ、お互いが不信感の塊になっているという現状もあります。お互いが乖離すれば対立に発展します。それを改善するにはやはり潤滑剤となる若い存在というのは非常に大切です。
外から見れば誰が見ても間違ったことをしていることがあります。でも内にいる人は見えなくなっているのか、見えていても気がつかないふりをしているのか。それが人間の性(さが)でしょうか。
しかし、いつまでもこの様な状態で踏みとどまっている時はそろそろ卒業です。時代は大きなターニングポイントを迎えています。そろそろ私たち市民団体活動というのは一歩進んだ世界を目指すときです。敵をつくるのではなく、多くの味方を得なければならないと考えています。
進行役の今村研究員


Comments:6
- Kametomo 2009-01-18 (日) 23:48
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ウミガメ保全ガイドライン会合の御成功おめでとう御座います。とても興味深く拝見させて頂きました。上記の内容に共感致しました。ありがとう御座いました。
- 今村@技科大 海研 2009-01-19 (月) 07:58
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Kametomoさん
コメントありがとうございます!
内容的にはまだまだですが、多くの団体の皆様との協働でつくり上げることに意味があると思っています。
今後ともどうぞご支援をよろしくお願いします。 - アカネズミ 2009-02-08 (日) 23:36
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2008年は、赤羽根海岸と表浜海岸でアオウミガメの上陸産卵が確認されたそうですね。海水温の上昇や地球温暖化などが影響していると考えられるアオウミガメの上陸産卵地域の北上は今後も続く可能性があると思います。伊豆諸島では近年5例の上陸産卵孵化の確認があります。アカウミガメだけでなく、他の種も含めて「ウミガメ保護ガイドライン」ではいけませんか?アカウミガメだけに限定するのはどうしてですか?
- 今村@技科大 海研 2009-02-09 (月) 00:27
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アカネズミさま
豊橋技科大の今村です。
ご質問ありがとうございます。
そうですね。特にアカウミガメと限定するわけではありませんが、正直なところアオウミガメや他の種に対する知見が表浜では乏しく時期尚早という思いがあります。
大学のプロジェクトへ提案した段階ではまだまだそこまで考えが及んでいなかったというのが本音ですが・・・
実はご質問いただいたとおり、私個人は途中でアカウミガメに限定するのはどうだろうと考えた時期もありました。しかし、他の種がアカウミガメとどこがどれだけ違うのかといったレベルまで保全側の人間の知識が追いついていない中で、意見を持ち寄ってガイドラインとするには危険が大きい気がしまして、当初の予定通りアカウミガメの保全ガイドラインとしました。
ガイドラインを更新していく中で、アオウミガメの上陸が増加するようなら要素を追加します。私としては上述した思いの他に、このような地域の取り組みを市民の力でとりまとめてガイドラインとしていくような事例が増えると面白いなと思っています。もちろん人間の活動が正しいだけではないという前提があってですが。
今後とも色々と意見交換させてください。 - アカネズミ 2009-02-13 (金) 23:56
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こんばんは。
名称も大切ですし、現に、昨シーズン表浜で上手く保護できなかった事実があったようですので、心の準備も大事です。伊豆諸島では、大島で2004年にアオウミガメの産卵があり、翌2005年に三宅島で産卵がありました。アオウミガメの上陸産卵が頻繁に行われるようになってきたと感じています。今年は、白梅の開花やヒキガエルの産卵が例年に比べ約2週間早くなっています。今年のウミガメの上陸産卵シーズンに、また本州に上陸するかどうかは分かりませんが、対応できるように心の準備をして、対策を検討しておくべきと思います。アオもアカの卵と基本的には同じようですが、産卵巣ごとに条件が違うでしょうから、確認したら専門家からアドバイスを頂いて対応されたら良いのではないでしょうか。 - 今村@技科大海研 2009-02-17 (火) 18:46
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そうですね。「心の準備」大切ですね。対応がその場しのぎにならないよう内部調整をしておきます。