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ウミガメ保全ガイドライン

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平成20年度 豊橋技術科学大学 文部科学省連携融合事業
〜県境を跨ぐアカウミガメ保全ガイドライン〜

このガイドラインは、平成20年度 豊橋技術科学大学 文部科学省連携融合事業「県境を跨ぐエコ地域づくり戦略プラン」・学生提案型地域づくりプロジェクトにおいて、愛知県~静岡県に跨る表浜海岸でウミガメの保全活動に関わる教育機関、市民団体、行政などと協働して会合やWebを通して届けられた意見をとりまとめて作成しました。「2009.5/01改定」

このガイドラインは、平成20年度豊橋技術科学大学文部科学省連携融合事業「県境を跨ぐエコ地域づくり戦略プラン」・学生提案型地域づくりプロジェクトにおいて、愛知県~静岡県に跨る表浜海岸でウミガメの保全活動に関わる教育機関、市民団体、行政などと協働して会合やWebを通して届けられた意見をとりまとめて作成しました。
 
現在までの研究によると北太平洋域に生息するアカウミガメの産卵場は日本の砂浜海岸に限られています。日本で孵化し旅立った子ガメは、20年以上の歳月を経て遥かカリフォルニア半島メキシコ沖付近へ、そして親ガメとなって日本の砂浜へと帰ってきます。何十年の旅を終え、せっかく帰ってきた日本の海岸に砂浜がなくなっていれば、産卵することができず、ウミガメは絶滅してしまうのです。これらのことからもウミガメの保全は"県境を跨ぐ"だけではなく国境さえも跨がなければならないことが分かります。それには国内外でウミガメや砂浜の保全をする皆さんの協力が不可欠です。さらに、一生のうちのほとんどを海上で過ごすウミガメ類の生態はまだ分かっていないこともたくさんあります。今回は止むを得ず"移植について"という項目を入れることになりました。しかし、移植せざるを得ない環境を作り出したのは私たち人間の活動に起因しています。本来の砂浜を取り戻すために「人がウミガメという"個"に関わりすぎるのではなく、その産卵場である砂浜を自然のまま保全するように努力する」ということが総意で決定されたことはこのガイドライン作成の最大の成果です。
砂浜を自然のまま保全するということは砂浜にすむ全ての動植物も同時に守ること=生物多様性の保全に、そして広い意味では私たち人間の生活や文化の保全にもつながります。今後も私たちの生活は常に自然という土台の上で成立していることを意識したウミガメの保全活動を続けていただくことができれば幸いです。

ダウンロードはこちら
県境を跨ぐアカウミガメ保全ガイドライン・・・「2009.5/01改定」PDF 7.45MB

(記載内容の無断使用を禁ず)
使用を希望される場合は、必ず豊橋技術科学大学海岸工学研究室(今村)あるいは表浜ネットワークの許可を得て下さい。
また、お気づきの点がありましたらご連絡ください。

連絡先(メール時には#を@に変換してください)
imamura#jughead.tutrp.tut.ac.jp(豊橋技科大海岸工学研究室)
郵便番号441-8580
豊橋市天伯町雲雀ヶ丘1-1建設工学棟D-814

info#omotehama.org(表浜ネットワーク)

ボン条約:移動性野生動物の種の保全に関する条約 については以下(EICネット)
http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&ecoword=%A5%DC%A5%F3%BE%F2%CC%F3

【参考文献および参考サイト】
○ガイドライン全般
・Research and Management Techniques for the Concervation of Sea Turtles、IUCN(国際自然保護連合)SSC(種の保存委員会)Marine Turtle Specialist Group(1999)
・ウミガメ保護ハンドブック、環境省、日本ウミガメ協議会
・砂浜海岸の生態と保全、須 田 有 輔、http://www2.fish-u.ac.jp/LCEC/beachecology.html

○走波性(定位性)について
・"Orientation and Navigation of Hatchling Sea Turtles."「子ガメの定位能力と航海」
by Dr. Kenneth J. Lohmann (Univ. of North Carolina) ケネス・ローマン(ノースカロライナ大学)

○産卵巣について
・松沢慶将・坂東武治・坂本亘(1995)南部町千里浜におけるアカウミガメ産卵巣の深度分布と各深度ごとの砂中温度.うみがめニュースレター No.26 3-7.

Comments:13

いまむらけんきゅーいん 2009-04-10 (金) 19:33

表浜ML上でいただいたコメントのメモ

Q1.このガイドライン販売するのにダウンロードは無料でしちゃって
いいのですか?

A1.今回、大学からの予算が印刷費のみでしたのでデザイン費が全く支払われていません。
NGOに募金できるサイト”イーココロ”
http://www.ekokoro.jp/ngo/00181/index.html
などでご寄付いただけると幸いです。

Q2.定位性という言葉について。子ガメが光や波に向かって移動するのは走性だと思うのですが。定位性は特定の場所から動かないことを指すのではないでしょうか。

A2-1.定位性についてですが、大切な部分です。
誤った情報を載せてはいけないですね。
ウミガメ協議会のWebサイト
"Orientation and Navigation of Hatchling Sea Turtles."
by Dr. Kenneth J. Lohmann (Univ. of North Carolina)

「子ガメの定位能力と航海」
ケネス・ローマン(ノースカロライナ大学)
http://www.umigame.org/J/kyokasyo/hogo_kogame_no_idou.htm
を参考にしました。
これを間違って私が解釈しているのかもしれません。
定位性ではなく”波に逆らって沖合いまで泳ぐ能力”などとした方がよいでしょうか?ご意見をお待ちしています。

A.2-2
Orientationを定位性と訳すのは問題ないと思うのですが、
この論文でのOrientationは方向決定の意味合いが強いと思います。
この移動方向の決定のしくみが
砂浜上では 正の走光性
海に入ると 正の走波性
によって成り立っているわけです。

走波性という言葉はありませんが、メダカなどが流れに向かって泳ぐ走性を走流性といいますから、使用して問題はないと思います。

A.2-3
表浜海岸は離岸流が卓越していますので岸方向と平行な流れに対して垂直に泳ぎだす
というニュアンスでいい言葉が見つかりませんでした。
”走波性(定位性)”として対応します。

beachmollusc 2009-04-13 (月) 14:45

ガイドラインを拝見しましたので、追加・修整意見および提案を述べておきます。

情報源となっている文献、資料、サイトなどをリストとしてまとめておくと良いでしょう。

遠州灘が二つの県にまたがっているので表題が奇妙になっているようですが、アカウミガメの保全は世界的な視野で見るべきでしょう。特に日本のアカウミガメが東太平洋で未成熟時代を過ごしていて、回遊していることを明記した上で、ボン条約の批准を促すくらいの意気込みを見せてください。この点で亀崎さんたちはあきらめモード(ムード)で腰が引けているようです。

産卵・孵化が夜間のどのくらいの時間帯になるか、潮汐との関係を踏まえた上での一般情報が抜けているように思われます。

砂浜の上に干潮時にできる潮溜まりをタイドプールとされていますが、砂浜地形の名称ではラネルと呼ばれています。タイドプールは一般に岩礁海岸でできるものを指しますので、違和感を感じました。潮溜まり、という言葉でも良いかもしれません。

砂浜の斜面の角度は産卵上陸と砕け波の到達に関する重要な環境要素です。測量をしなくても、干満差と干上がったゾーンの幅を干潮時に見れば粗く推定できます。傾斜の測量もそれほど面倒ではありません。また、浜崖形成の有無もポイントの一つでしょう。

5頁で汀線として干潮時の汀線だけ示していますが、満潮時の汀線である後浜と前浜の境界線をマークしておくべきです。また、汀段とされた部分は間違っていますので、水産大学校の須田さんのサイトで見て確認してください。

6頁の産卵行動ですが、アカウミガメの場合を自分で見ていないのでわかりませんが、アオウミガメで見た記憶では、卵室を掘る場合は後脚をスコップのようにして穴を崩さずに垂直のピットを丁寧に掘っていました。「跳ね上げる」という記述がひっかりました。

9頁について、卵室の温度が卵発生に関して重要であることを考えれば、移設する場合に移動先の環境として温度のチェックは必須だと思います。もちろん変動し続けるわけですが、移動元と先の温度差がどのくらいあるかを把握するべきでしょう。理想を言えば、温度と湿度のデータロガーを移設した場所に設置して記録をとり、孵化率との関係を見るべきです。

以上、思いつくままに書きました。

いまむらけんきゅーいん 2009-04-13 (月) 15:52

beachmolluscさま

コメントありがとうございます。
細かなところまで見ていただいてありがとうございます。
今回はページの都合で書ききれなかった部分が多々あります。
一般編作成の際には多くの皆さんに分かりやすいように心がけます。

Q1.情報源となっている文献、資料、サイトなどのとりまとめ
A1.仰る通りです。本編への掲載はページの都合上難しいですが、Webに記載します。
Q2.ボン条約の批准を促すくらいの意気込みを見せてください。
A2.そうですね。できればボン条約批准まで頑張りたいところです。正直に申しますと現状のスタッフ体制や資金状態では難しい部分です。が、努力したいと思います。
Q3.産卵・孵化が夜間のどのくらいの時間帯になるか、潮汐との関係を踏まえた上での一般情報が抜けているように思われます。
A3.産卵孵化の時間帯について追加します。
Q4.タイドプールについて
A4.潮溜まりとします
Q5.砂浜の斜面の角度は産卵上陸と砕け波の到達に関する重要な環境要素です。
A5.今年度調査からはできる範囲で傾斜度を計測する予定です。傾斜度が急であるほど上陸移動距離が短くなるようです。
Q.6汀段とされた部分は間違っていますので、水産大学校の須田さんのサイトで見て確認してください。
A.6確認し修正します。
Q.7産卵行動、アカウミガメの場合
A.7私の印象ですが、アカウミガメの場合は結構砂を跳ね上げていました。
Q.8孵化場の環境について
A8.移植先は孵化場となると思うのですが、そこでの砂中温度環境などは私たちができるかどうかは難しいところです。また、私たちは孵化場に反対する立場をとっていますので、そこでの調査は現状では実施しない予定です。孵化場以外の調査についてはできる範囲で実施するのが望ましいところですので各団体のできる範囲で、という形になると思います。

beachmollusc 2009-04-14 (火) 08:25

修正されたファイルを拝見しました。

遠州灘のビーチで実際に保全活動にたずさわろうとする(素人を含む)ボランティアに対するガイドであることが明記されていないのは、作成者には自明であっても、第三者にはわかりません。このようなガイドは他の多くの海岸でも役に立つ情報ですから、せっかく苦労されて作成され、公開されるファイルが広く利用される、(ただし、地域によって事情が異なる場合は微調整される)ように望みます。

はじめのところで抽象的なコメントを省略して、他の地域で同様にアカウミガメの環境保全に取り組んでいる人たちに連携のアピールを出すのはいかがでしょう。

海岸地形についてですが、ラネルという部分は満潮の時は水没するへこんだ部分で、干潮時に潮が引いた後に出現します。いつでもどこでもこれができるわけではなくて、海岸の波浪状態が落ち着いた、長時間安定したうねりで形成されるようです。ラネルの海側の相対的な高まりには別途に固有名称が付けられていますが、私にはその意味が無いと思っています。

汀線ですが、干潮線、満潮線は大潮・小潮のサイクルで変動しますが、満潮線は干潮線の位置に比べてそれほど大きく変化しません。調査活動が行われるときの潮位によって、砂浜の見え方が大きく変るわけですが、それになじんでいない一般人には地形図を見てわかるように工夫が必要です。

汀段、と呼ばれる地形は、元の言葉であるバームが正しく認識されていないようです。満潮線の上部から陸側の「後浜」部分で平坦になるゾーンがバームです。それが砂丘に移行する前砂丘のところで傾斜が急になります。

砂丘、とは砂だけの部分を指すのではなくて、植生もあるゾーンを包括的に言うことが基本です。このガイドでは、バームの上側の砂丘のすそ(前砂丘)部分を砂丘と言っていますね。

日本の海岸では砂丘部分の環境保全が完全に無視されているので、自然の砂丘の姿がほとんど見られません。砂丘の海側斜面、上部、後部でそれぞれ成育する植生が異なり、帯状分布が見られます。

アカウミガメの産卵行動がアオウミガメと異なっているというのは興味深いことです。アオウミガメの場合は、ボディピットを作る際に乾いた砂を前脚(ひれ)で勢いよく掻き分けながら後ろに飛ばします。湿り気のある深さまで達すると、そこで後脚を折り曲げてスコップのような形にして少しずつ丁寧に砂を掘り上げます。アカウミガメの後脚は構造と機能が違うのでしょうか。今まで読んだ情報では見たことが無い点です。

孵化場の環境モニタリングは、保全思想に反するからといってやらない、とすると、その大きな問題点の一つである性決定の影響で生まれる子ガメの性比の極端な偏りの可能性の検証ができません。実際に移設をやっているところがあるわけですから、それに対して注意を促して、データを出してもらうようにすることは重要です。自分達がやむを得ず移設した場合の、結果の評価にもつながります。

ボン条約についてはその存在すら日本では一般に知らされていません。国際間を回遊・移動する動物の保全で国際協力の枠組みがあり、湿地保全のラムサール条約は批准されたながらも、ボン条約は数十年も放置されたまま批准されていない、というのは国として国際的に恥ずかしいことです。

Omotehama 2009-04-14 (火) 10:24

ご提案ありがとうございます。そうですね、他の多くの海岸でも参考頂ければ作成した者としては本望です。ただ、海岸地理・背景の差異、また、各地の地道な活動のほとんどが各位の努力の積み重ねによって支えられていると理解し、自主性は尊重したいと考えています。願いとしては各地の連携がもっと図られるようになればと考えますが。
 海岸地形ですが、遠州灘は沿岸流が他所より強い為か、前浜部と汀段が形状的に狭いのが特徴かと思います。確認も含め他所のことも検討して図を変更してみます。
前砂丘も少し表浜(豊橋域)に偏っているのかも知れません。同様に図を検討してみます。砂丘部分の保全が無視されている現状は同感です。重要性が伝わるようにしたいですね。
 アカウミガメの卵室掘り行動ですが、正確には後肢を穴に挿入する前に軽く周りの砂をはね除けます。この行動はパッと砂が跳ね飛ぶことで確認することが容易です。砂の質にも依るかと思いますが、たぶんアオウミガメでも同様の事象が確認されるかと思います。
 移植はモニタリングはしっかりと行わなければいけないと理解しています。移植産卵巣はサンプルとして2〜3箇所はデータロガーにて行っていました。ただ、今回の「孵化場」は他団体の事業で「孵化場」先にありきで設置してしまった経緯もあり困っています。
 ボン条約「国際間を回遊・移動する動物の保全で国際協力の枠組み」に於いても同感です。

いまむらけんきゅーいん 2009-04-14 (火) 13:08

beachmolluscさま
チェックありがとうございます。

このガイドラインは調査編として作成しました。素案では調査編といれてありますのでやはり”調査編”という文言を掲載します。

他の地域や団体との連携のアピールについては確かにその通りです。今回は予算と日数の関係もあり、表浜海岸を範囲としました。全国的にこのような地域や団体を跨いだガイドラインによる情報の交換は日本ウミガメ会議により実践されていると思います。それぞれの海岸に即したガイドラインの作成が望まれるのは当然の流れということができると思います。前書きの部分について少し変更できるか考えてみます。

「満潮線は干潮線の位置に比べてそれほど大きく変化しません。」
→この部分は確かに海岸測量をしていてなんとなくですがそうだなと感じています。しかし、今回の場合は満潮のラインについては明確な判断ができないこともあり言及はしませんでした。

汀段(バーム)や砂丘の明確な位置づけについては私自身が明確にチェックしていなかった部分があり、反省しています。実際に調査に携わる側は特に海岸の知識が豊富な方が実施するのではなく、名前などはあまり気にせず、感覚的な部分で行っている印象があるのですが、どうでしょうか?
大きな誤りについては修正をしていきたいと思います。

植生の帯状分布については確かに評価認識が希薄かもしれませんね。エコトーンとは言ったものの海を表すそれはまだあまり認知度が高くない印象があります。

孵化場に関しては意見書や日本ウミガメ協議会からも意見を届けてもらっています。こちらとしては文章に残る形で注意を促します。市や市が委嘱する調査員には根拠のあるデータを出してもらうようにすることが課題です。愛知県や豊橋市環境部には根拠あるデータを取り公開するよう意見します。

やむを得ず移植した産卵巣の評価も継続して実施する予定ですが、今年からはなるべく自然の産卵巣には手を付けずに調査したいと考えています。

ボン条約の批准については昨年、生物多様性会議やラムサール会議に参加した際、海外のNGOにやはり同様の意見をいただきました。表浜ネットワークの様な弱小NGOが何かできるとは思いませんが、その辺りは今回の結成されたCBD市民ネットなどのネットワーク組織にうまく動いてもらう必要を感じています。

beachmollusc 2009-04-15 (水) 07:06

>表浜ネットワークの様な弱小NGOが何かできるとは思いませんが、

自分達の庁の面子や目先の利益を死守するために環境や野生動物の保全を軽視する某役所の壁を打ち破るためには、国民が広く「海で起こっていることの実態」を知り、国としての政策を先進国並みにするように変えて行かねばなりません。そのためには「蟻の一穴」が必要です。表浜ネットワークが小さくてもその穴を作ってください。

Omotehama 2009-04-15 (水) 09:49

ありがとうございます。確かに今の海岸の現状からすると様々な面からも認識を変えていく必要があるかと感じています。小さくとも「蟻の一穴」が大切ですね。砂浜というダイナミックな領域の重要性を伝えていきたいと志ています。

いまむらけんきゅーいん 2009-04-15 (水) 13:06

応援ありがとうございます。
弱小NGOとは言え、あきらめた訳ではありません。現行の体制以上の物を築き上げるには労力が必要ですね。ウミガメガイドラインが少しでもその支えになるよう、一般の方向けの一般編では細かな問題を綴ることができればと思っています。

beachmollusc 2009-04-20 (月) 08:22

千葉県の九十九里浜でウミガメなどの保全を続けている方のブログに興味深い記事がありました。
夜明け前の散歩、海岸歩き:
http://www4.ocn.ne.jp/~eca33eca/index.html
鴨川シーワールドでの研修会レポートです。

このブログでアカウミガメが産卵上陸する北部海域での様子がわかります。

Omotehama 2009-04-20 (月) 08:53

情報、ありがとうございます。生物多様性国際会議が2010年に名古屋で開催されます。生物多様性という言葉から希少種の保護を連想される意見が多い中、実は複雑に構成されている海の生態系では仔ガメの死も海の生態系に於いて重要な位置にあると研究者の方から提言されました。確かに目の前だけ助ければ良いという話しでは無いようですね。産卵巣が海に流出すると感情的になってしまいますが、流出も含めて「生物多様性」という複合的な観点で考えないと保全は見えてこないのかと感じます。なおさら過剰関与な「孵化場」と「放流会」は安易に実施すべきでないと確信に至るわけです。

beachmollusc 2009-04-20 (月) 17:09

オサガメのプラスチック袋の誤食問題がニュースになっていますが、日本の沿岸に上陸産卵していないといっても、オサガメは延縄漁業での死亡が大きいと推定された調査報告もあります。国際的な環境と野生生物の保全に無関心である国として世界的に白い眼で見られるようになりたくないものです。足元でまずプラスチックゴミを自然界に出さないような社会にしなければなりません。

アカウミガメもクラゲをよく食べるので、外洋を海流に乗って回遊中にプラスチックゴミを誤食しているでしょう。

オーストラリアの殺人クラゲで有名なボックス・ジェリーの重要な天敵の一つがアカウミガメですが、沖縄でもハブクラゲに対して潜在的な天敵だろうと思います。しかし、沖縄沿岸で潜っていてウミガメの姿を見ることはほとんどありません(オーストラリアではいくらでもいます:繁殖期で盛りの最中のアオウミガメのオスにサンゴ礁の中を追いかけられた経験もあります)。日本が誇るべき、海ではもっとも多様性が高い沖縄の生態系を破壊してしまっているわけです。ウミガメ類は漁獲対象であって、希少野生動物で国際保護対象動物を合法的に捕獲している、ということが国民の間で認識されて、国として漁業関係の法律を変えて、野生動物との共存を目指すように法律を変えるべきなのです。

Omotehama 2009-04-22 (水) 14:17

オサガメはクラゲを主食としているようでプラスチック類の誤飲も多いようですね。ほとんどが水分のクラゲでよくも遠泳が出来るものだと驚かされますが、オサガメは自分の体重と同量の毎日約100キロほどのクラゲを食べ続けなければ活動が出来ないようです。深海上部のクラゲを主に食しているのだそうです。このクラゲ群を追って太平洋域では北海道辺りまで積極的に活動しているので、この遠州灘沖合でも活動しているのでしょうか。オサガメのダイストランディングが多かった年には8個体も上がったことがありました。
まさに沖縄を含む南西諸島の沿岸域の破壊は凄まじいようですね。
道路に埋め潰されるカーミージーの海に対する子どもたちの声。私たち大人はどのように応えたらいいのでしょう。
http://www.shikatani.net/minatogawa/syougakkou/shiyakusho.pdf

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